標識付きコクガンの情報

宮城県の伊豆沼・内沼環境保全財団の嶋田氏が、調査中に標識付きのコクガンを観察されました。その内容を紹介します。


みなさま

昨日23日にコクガン一斉調査で南三陸で調査をしていたところ,左脚に金属リングのみをつけた成鳥のコクガンをみつけ,足環をデジカメで撮影しました.すべての番号はわからなかったのですが,日本製ではないので,北米のものかと思い,USGSの知人に問い合わせたところ,場所は特定できないが,アラスカで放鳥された可能性が高いということがわかりました.とりいそぎの情報提供です.

観察状況

日時:2016年11月23日 13時51分

場所:宮城県本吉町蔵内漁港(38.75N, 141.53E)の船揚用のスロープ

群れ構成:成鳥2羽,幼鳥2羽の一家族のみ(うち1羽の成鳥左脚に金属足環)

行動:スロープで海藻を採食

観察者:高橋佑亮,嶋田哲郎

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嶋 田  哲 郎

公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団 上席主任研究員


北米からは、以前も標識付きのコクガンが日本(宮城県)で観察されておりますので、渡りのルートの一つと考えられますし、アラスカの亜種は、B.b.nigricans(クロネズミガン)ということになりますね。

今夏のレナデルタでの標識鳥が日本で観察されると、もう一つのルートの解明につながりますね。


道東コクガンネットワーク Eastern Hokkaido Brent Goose Reseach Network

道東コクガンネットワークとは、コクガンの調査と保護活動を目的に、作られた任意団体です。 An investigation of a brant goose and protection are being done in a destination.

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